斎稼動
そっと気づかせてくれる君がいたとして
またそれがまったく気付けない事だったとしても
何かを託そうとしてくれたと思えた僕がいるから大丈夫
ふと消えていく君の世界がとても心地良く感じたり
見えない思い出を宝箱の中に残して去ってみたりと
そういうものは曲面から放たれる直線的な知覚に似ていて
はっとさせてくれるものや屈折させてみると分ける事の出来る何かだと思った
だけど僕は小さな声でも聴こえるような何も無いような場所で過ごしていたい。
〔斎稼動〕
挿絵( http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/s/sawani-co/20161127/20161127203549.jpg )
瞑想(妄想)は世界(自己)を(に)救(巣く)う
きみ以外にありえない。惰力進行形なこの物語りを終わらせる事が出来るのは。
脳内を著しくも激高的に駆けめぐるキラメキ群を、魔法を使って一時的に高めたところで所詮程度は知れていた。
リスキーな高速走行の果てに待っていたそれは、それこそがきみの求める感動という仮面をつけて虚ろう自分自身だったのさ。
振動数ゼロの領域における無限のエネルギープレイスは魔法なんかじゃ創れない。
〔 瞑想(妄想)は世界(自己)を(に)救(巣く)う 〕
挿絵( http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/s/sawani-co/20161127/20161127192940.jpg )
エンゼルドロップ
僕のドロップをキミにあげよう あまいあまい輪っか飴
溶け出る幸せ煮詰めて冷ませば ぽろぽろ転がり出来上がり
時々ハズレもあるけれど いっぱいあるから心配ないよ
キミのしょっぱい涙の海をハニーシロップに変えてあげる。
〔エンゼルドロップ〕
挿絵( http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/s/sawani-co/20161127/20161127190601.jpg )
召喚士まほ
とある女が言う「であるからしてーそれで~・・えーっと ・・良いのである」
女は唱える「こっぱみじんこひゃーぶりばいばい・ロテシツサクヤ・ギーダナン・二ンザモテット!!」
しばらくすると小さな光の粒が何処からか飛んで来ては地面に描かれた魔方陣に吸い込まれた。
またひとつ、またひとつ。それは遠方から飛来し時を刻む毎に増えていく。
んー・・。どうやら彼女はそういうものを集めているようだった。
いつしか光は渦を巻く逆さ円錐柱に成長した。そして暴風雨が吹き荒れだした。
女は呟く「しがらみを全て失った魂はオールドリーフになってどんなものにでも転生出来るんだよね」
なんだとマジか!だとするとこの乱世が黄な粉の香りが漂って来るような穂福の恋叉になるという訳か。
いや違うな。まさか、いやそのまさかの・・魂の背任魔人召喚なのか!ははは、始まったな世界!
女は口パクする「普通の鎮魂不可御霊御倒置聖人召喚です。無差別収束ではないよ」
多分そう言った。私はとっさに何も考えられなくなっている自分を愛しく思いはじめた。
〔召喚士まほ〕
挿絵( http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/s/sawani-co/20161126/20161126184342.jpg )