きのこたいじ
あーそーですか あーそーですか
色々沢山ありますの そーしてみんな あーそーですか
にーこはどこかで聴いた歌を歌いながら空を見上げると雪が秒速何センチメートルで降ってきた
。 °
。 ο ° 。
° ○
ふと時間が止まった事をそっと教えてくれるように友達が集まって来てくれた
思い出になるような事さえ現実に今起こりつつある事をにーこは気付かずにいたら
いつのまにかカメラのシャッター音が心の中で響いてきた
つつましげにきのこは頬を赤らめながらも教えてくれた
よーするにそれは世界の毒素を栄養分にして華を咲かせたアレだとしても
僕にとっては栄養であることには変わりは無いという
にーこは籠にきのこを幾つか入れては出したりした
彼の言い付け通り根っこは残しつつも とってもはやく毟り取ってほしそうな
色とりどりのきのこが森のなかでまっさらの足跡みたいだった
〔きのこたいじ〕
挿絵( http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/s/sawani-co/20161121/20161121191433.jpg )