おにこ
婆様「ほほほ・・お前を撮るには85ミリレンズしかありゃしません」
おにこ「またー・・ひっさつの画角講座ですかっっ」
婆様「ええから しゃんとしなはれ・・」
バシャンッッ・・
おにこ「それじゃお稽古行って来るねばぁちゃん」てくてく
婆様「気を付けての・・」
私は、おにこを写したという一枚の写真をみつける。
おにこが町から旅立った後も、その写真はお婆さんが大切に保管していたそうだ。
写真の裏に走り書きをみつけた。多分お婆さんのものだと思うが・・
「ごめんよおにこ 角が無いでもお前はお前じゃ ごめんよ」
私はこの世に鬼が棲んでいると確信している。そしておにこという鬼の情報を求め、
更なる足取りを追ったのだった。しかしこの時代・・カラーフィルムをどこで手に入れたのだろうか・・